東京へ戻るロマンスカーの柔らかなシートに身を沈めながら、静かに呼吸する。
自らの能力を遥かに越えたスピードで身体が運ばれていく。
視覚だけが研ぎすまされ車窓に目を凝らすけれど
次第に風景はぼやけ意味も消えていった。
目に映る景色を置き去りにして意識はゆるやかに身体を離れ
どこか遠くへ飛んでいく。
写真家・江本典隆のファースト写真集。
電車の上り下りの様に両面表紙のどちらからも読める仕様になっています。
上製本+角背+ホローバック+糸縢り綴じ+箔押し
230×200/72p/700部/スリーブ付き
グロスニス&ブルー混/edition number サイン入
寄稿:森岡督行/AD.D:サイトヲヒデユキ