



都市や自然、身の回りの何気ない日常、友人たちを被写体に、多様性とは何か、不自然さとは何かを問いかけ、物事の奥に潜む本質を露わにしようとしてきた写真家・竹之内祐幸。
幼少期、両親が共働きのため、家で一人過ごすことが多かった竹之内は、その孤独感や疎外感、また、そうした自分の弱さを悟られないよう振る舞い、他者との壁を作っていた、といいます。
柔かな視線と鋭い観察眼により、被写体の魅力を十分に引き出し、全てのものが等価で、そこに存在することの美しさを炙り出しています。
第四の壁とは、現実世界とフィクションである演劇内の世界を隔てる、想像上の壁のこと。観客はその壁を通して舞台上での世界を観ている。
257x182mm 130ページ