登呂で、わたしは考えた。 / 本原令子
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登呂で、わたしは考えた。 / 本原令子

¥1,760 税込

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英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)で学んだ陶芸家の本原令子氏が、2013年から5年間に渡って続けてきた静岡市の登呂遺跡を舞台にしたアートプロジェクト「ARTORO(アートロ)」の活動を記録したエッセイ。 弥生時代の遺跡を舞台に行われている前代未聞のこのプロジェクトは「土があれば何でもできる」をテーマに、「登呂遺跡の土で土器を作り、田んぼを作り、米を収穫してみんなで食べる」という、2000年前の暮らしを再現する試み。著者は、弥生時代の土器の焼き方を考察し、土の成り立ちや水の行方に注目、稲作の始まりが人間の社会を大きく変えたことを実践の中で解いていく。登呂遺跡に暮らした弥生人を想像することで、現代に生きる私たちの社会の在り方が次第にあぶりだされていく。 「一緒に考え、やってみる」という著者に共鳴し、一緒に考えてくれるのは、アートロに参加したさまざまな老若男女をはじめ、博物館の学芸員、建築の専門家、米の専門家、農業経済学者など、実に多様な人々だ。壮大な実験の中で、生きることについて、暮らすことについて、現代の「効率と便利」の対極にある「時間と手間」を惜しまずに考えた好著。 京都大学人文科学研究所准教授で著述家の藤原辰史氏(『ナチスのキッチン』)を迎えた対談なども収録。 18.8 x 12.8cm 184ページ