




移民を通じたハワイと福島の関わりをテーマに制作を続ける写真家・岩根愛の作品集。
双葉町の太鼓奏者・横山久勝氏が作った曲『さくら』からインスピレーションを受けて制作した作品「あたらしい川」に合わせて刊行。曲の冒頭のイメージを「鬼」と表現し、その存在を「放射能」として捉える横山氏の言葉。また、コロナ禍の最中、見物客のいない夜の桜の下で、暗闇を取り戻した獣たちの歓喜の呻き声。
三春、北上、遠野、一関、八戸で撮影された桜のほか、各地の伝統芸能の舞の写真で構成された一冊。
257×182mm 32ページ
エディションナンバー入り
岩根愛(いわね・あい)
1975年、東京都生まれ。1991年米ペトロリアハイスクール留学。帰国後96 年に独立。2006 年以降ハワイにおける日系文化に注視する。13年福島県三春町に拠点。移民を通じたハワイと福島の関わりをテーマに制作を続ける。18年写真集『KIPUKA』(青幻舎)を出版。19年第 44 回木村伊兵衛写真賞、第44 回伊奈信男賞をダブル受賞。ドキュメンタリー映画『盆唄』(中江裕司監督作品、2019年)のアソシエイト・プロデューサーも務める。