
「mahora(まほら)」とは、美しい場所、すぐれた場所を意味する古語。美術や服飾、工芸や手仕事、伝統文化や民俗学、自然の風土や農や土、太古の知恵や日々の暮らし、といった広い領域を、“美” というあり方を通して、横断し、つなぎ、見渡していく本。
今号は歌手・UA、医師・稲葉俊郎、写真家・花代のほか、アマゾン先住民の民具約2万点を収集した文化人類学者・山口吉彦、岐阜県の山間の秘境・石徹白で石徹白洋品店を営む平野馨生里、「無敵のコミュニケーション術」である「NVC」の実践者などが登場。
カバーは黄土でつくられた天然顔料をシルク印刷し、「にな結び」と呼ばれる結びを白い紐で施し、一冊ずつ風合いの異なる本に仕上がっています。
[新連載]Memoriae 第一回 パピーとコロラドハムシとトウゴマ
ジョアンナ・タガダ・ホフベック=文・アートワーク
金沢みなみ=翻訳・編集協力
絶望、のち、島暮らし
UA=インタビュー
いのちといのちの、これから
稲葉俊郎=インタビュー
フォレストガーデン――すべての命が豊かな場所
大村淳=談
アイ・アム・スティル・アライブ――病との3000日の日常から
花代=文・写真
生と美の遺産――アマゾン先住民の「共生」
山口吉彦=インタビュー
山本康平=写真
誰もが自分を生きるために NVC――非暴力コミュニケーションから
鈴木重子・安納献・ソーヤー海=インタビュー
石徹白(いとしろ)――命がつらなる風景
平野馨生里=文
本が残る/本を残す――本の歴史と修復の現場から
岡澤浩太郎=取材・文
[連載]食と芸術についてのノート 第四回「いただきます」の神話学
石倉敏明=文
[今号の結び]にな結び
関根みゆき=文
発行=八燿堂
編集/発行人=岡澤浩太郎
結び監修=関根みゆき
デザイン=須山悠里
170×112mm 144ページ