




写真家・石川直樹のヒマラヤシリーズの写真集。
石川さんは2012年以来、10年ぶりにマナスルに向かい、2022年9月28日に本当の頂上に立ちました。
マナスルは1956年に日本隊によって初登頂されて以来、多くの人に登られてきましたが、最高点である8163mまで行かずに登頂が認められてしまう時代が長く続きました。マナスルの頂上付近には、いくつもピークがあり、真の頂上の直前のピークは距離にして7〜8メートル手前、標高差わずか1メートルほど。その先は足元の雪が崩れやすく、多くの人がそこで引き返していたのです。石川も、2012年にマナスルに“登頂”したものの、同地点で引き返していました。
2022年、石川はその先にある真の頂上に立つべくマナスルを再訪。雪崩によって負傷者が続出する大荒れの天候の合間を縫い、ついに最高点に到達しました。頬に凍傷を負うほどの強風に晒され、視力も低下するなか進んだ険しい道のりに、石川は「マナスルの印象が一変した」と語ります。
2014年にSLANTから出版された写真集「Manaslu」をベースに、2022年の二度目のマナスル遠征で撮影した新作4点を収録した写真集「Manaslu」2022edition。
H280 ×W300mm
48ページ ハードカバー