



食事の時、食べているもの自体ではなく、メニューやパッケージに写っているイメージを食べているのではないか。アーティストの村上慧はそのような仮説をもとに自ら「イメージと正体の調査員」となり、メニュー画像やパッケージの写真(イメージ)と実際に食べたもの(正体)を撮影し続けてきました。この本は調査報告として、両者の写真を見開きに並置したものです。
全456組の写真を見比べてみると、イメージと正体には、具材や色味、情報量にさまざまな違いがあることがわかります。膨大なイメージが溢れる時代、私たちはなにを食べているのか?
2つの写真の差異からいろいろな考えが広がっていく本です。
巻末に村上によるテキストを収録。
241×210mm 86ページ