アムステルダムを拠点に活動するアーティスト・桑原真理子による作品集『商店街』。大分県別府市でのアーティスト・イン・レジデンスを通して、シャッター通りとなった商店街を取材し、そこに暮らし続ける店主たちの声を記録した一冊です。
元居酒屋、カメラ店、レコード店、本屋などを営んできた人々との対話から浮かび上がるのは、かつて観光客で賑わった商店街の記憶や、組合運営をめぐる問題、老朽化したアーケード解体への複雑な感情、そして解体後の未来について。失われゆく風景をたどりながら、昭和の日本社会をユーモアとまなざしを交えて描き出しています。
ページ中央を袋綴じにしたユニークな造本も特徴的。記録集でありながら、アーティストブックとしての魅力も感じられる作品です。
138×210 mm 304ページ
袋綴じ冊子付き 日本語/英語